▍「未来を起動する」三菱重工グループのHR戦略
未来の社会的価値を創出していくためには、社員一人ひとりが内発的動機に結びついた働きがいを感じられることが重要です。当社グループでは定期的にエンゲージメントサーベイを実施し、エンゲージメントに関わるさまざまな要因を測定しています。現在は2024年度の調査結果を踏まえ、社員が働きがいを感じられる環境整備に取り組んでいます。併せて、多様な経歴・国籍・文化を持つ社員一人ひとりが尊重される企業風土を醸成するとともに、安全で健康的な職場環境の下、働きがいと働きやすさの両立を推進しています。
多様な経歴・国籍・文化を持つ約7万人の社員(2026年6月末時点)が活躍する当社グループでは、誰もが尊重される企業風土はすべての施策の前提として不可欠です。LGBTQに関するガイドラインの整備や障がいのある方の職域拡大などを進めています。また、社員がさまざまなライフイベントの中でもキャリアを継続できるよう、法定を上回る育児・介護支援制度をはじめとする多様な勤務制度を整備しています。
▍障がいのある社員が航空機製造サポートで活躍する様子
「人命尊重の精神に徹し、安全と健康を何よりも優先する」という基本方針の下、社員がとるべき行動指針を示した「三菱重工グループ安全・健康方針」を制定しています。安全最優先の姿勢を明確にするため、Stop Work Authority(SWA)※を全社員が有することを明示しています。また、健康面では社長による健康経営宣言の下、社員の健康は「将来に向けた投資」と捉え、各種検診の受診はもとより、職場環境の整備、生活習慣の改善やヘルスリテラシーの向上にグループ全体で取り組んでいます。
※不安全行動・設備を発見した時、役職や所属にかかわらず作業を停止させ、是正させる権限
年齢を問わずすべての社員が活躍できるよう、誰もが作業しやすい職場環境整備も進めています。その一環として、現場作業で使用する作業服や安全靴の仕様見直しを行いました。引き続き、社員が健康を維持し、安全・安心して働くことができる施策を展開していきます。
近年の気温上昇により、夏場の現場での作業環境がより厳しさを増しています。当社グループでは、そのような環境下でも安全かつ健康に作業できるよう、さまざまな取り組みを進めています。具体的には工場内への空調設備の設置はもとより、外部からの熱を遮断する対策にも取り組んでいます。また、作業の性質上、暑熱環境での作業が避けられない業務については、作業者が快適に作業できる服装や装備を準備するなど、作業環境に応じた対策を講じています。
▍工場建屋への断熱材施工による遮熱対策
社員が安全・健康に働く上で、増え続ける化学物質の適切な管理は不可欠です。2023年の法改正により、企業には化学物質の自律的管理体制の構築が求められるようになりました。当社グループでは化学物質管理の専門家である「オキュペーショナルハイジニスト」が在籍しており、各事業所現場へのパトロール等を通じて適切な作業環境の確保に努めています。また、当社グループ独自の化学物質リスクアセスメントシステムを開発し各職場に展開することで、適切な化学物質の管理体制の構築に取り組んでいます。