▍Special Feature ITOの実践
「縦の全体最適」とは、事業内のバリューチェーン全体を対象とした取り組みです。企画・研究・開発・営業・設計・調達・製造・アフターサービスまでを1つの流れとして捉え、個々の業務の最適化にとどまらず、事業全体としてスリムな運営を実現することを目指します。
当社グループでは、バリューチェーンの各プロセスで、開発の目的や要件を関係者が最初から共有し、同時並行で検討を進めるフロントローディングの考え方を重視しています。また、Design for X(DFX)のコンセプトに基づき、調達・製造・品質保証などの関係部門が開発初期段階から参画し、後工程の観点を設計へ反映しています。これにより、作業のやり直しや仕様変更を抑制し、リードタイム短縮と品質向上を通じたQCD(品質・コスト・納期)の向上につなげています。
「横の全体最適」とは、事業間の連携を強化し、各事業で培われた知見やノウハウを共有・活用することでグループ内での知見の再利用やリスク対応力の向上を図り、当社グループ全体の競争力向上を目指す取り組みです。
その実現に向けて、ベストプラクティスや失敗事例・教訓の共有を進め、「1回の努力で大きな効果を得て、2回目の努力を省く」ことを重視しています。例えば、品質トラブルや不適合事例については、その発生要因や再発防止策を事業横断で展開するとともに、製品開発の各フェーズにおいてレビュー活動(総点検)を実施しています。過去の事例や教訓を開発プロセスに組み込むことで、同様の問題の再発と不具合の発生を未然に防ぎ、品質・信頼性の向上につなげています。
また、各事業が保有する専門人材の相互活用によるグループ全体の効率向上に加え、設備やデジタル基盤などの経営資源についても、事業横断での活用を推進しています。IT・デジタル等の共通基盤の整備により重複投資を抑制するとともに、集中購買を通じてボリュームディスカウントを実現することで、コストの最適化を図っています。
こうした知見や経営資源の横展開を支える仕組みとして、バリューチェーンの各プロセス(設計/調達/製造/品証/プロジェクトマネジメント/現地建設)などの各分野で事業部門横断のコミュニティ活動を展開しています。各事業の部門長や専門家が定期的に集まり、好事例や課題、改善策を持ち寄ることで、分野横断での課題解決や知見の活用を進めています。
▍従来
▍カイゼン余地
▍全体最適
▍高利益体質