▍「未来を起動する」三菱重工グループのHR戦略
モノづくり産業基盤の弱体化、サイバーインシデントや労働力不足、AIの進展、地政学リスクの高まりなど、事業環境は多方面で変化しています。こうした中でグループ全体の舵取りを担う経営リーダーの育成は、当社グループにとって最も重要なテーマです。当社グループでは、グローバルを舞台に活躍できる経営リーダーを輩出する仕組みを構築することで、どのような環境においても変化に対応できる経営体制を築いていきます。
当社グループでは経営人材の育成施策を着実に継続してきた結果、多様性のある経営人材候補者プールの構築が進んでいます。経営人材プールは、各部門からの推薦による選抜を原則としていますが、一部に自薦による選抜を導入しています。プール人材の育成については、部門ごとに人材レビュー会議を実施し、長期的な視点で育成方針を検討しています。具体的には、アセスメントの実施、個人別育成計画の作成、経験の幅を広げるためのアサインメント、経営人材育成プログラムへの派遣等を通じて、経営者として必要な経験を積ませるとともに、経営者としてのリテラシー強化とリーダーとしてのマインドの醸成を図っています。
▍CXO 等経営上重要なポジション
▍経営リーダー人材育成の仕組み
▍経営リーダー候補人材選定の仕組み
経営人材プールに選抜された人材に対しては、事業を展開する各地区で、経営知識およびスキルの習得やリーダーとしての「志」の涵養を目的とするOff-JTプログラムを実施しており、2025年度は150名以上が参加しました。また、候補者に対する育成計画をもとに経営リーダーとしての経験の幅を広げるためのアサインメントも行っています。
なかでも、Inter-Regional Talent Management Program(IRTM)は、グローバルの各国のリーダー候補人材を対象とし、階層別に以下の2つのプログラムを展開しています。
いずれも当社グループの経営理念や経営の方向性を踏まえてデザインしたプログラムであり、経営者としてのリテラシー強化とリーダーとしてのマインド醸成を図っています。
Ang Cheng Sim General Manager, HR Department Mitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd. 私はIRTM のステアリングコミッティの一員として、次世代のリーダー育成に携わっています。MLPおよびRAMPを通じて、参加者は世界各国の当社グループの仲間とともに学び、リーダーシップ能力を高めています。IRTMは世界水準での学習の場にとどまらず、若手リーダーがアイデアを交わし、多様な視点を吸収し、グローバルな信頼関係に基づくコミュニティを構築する場でもあります。このコミュニティは、グループ内のコラボレーションを促進し、戦略的思考を広げ、参加者が将来、業務上の課題に対処する際の支えとなります。IRTMは当社グループの持続的な成長と競争力の強化に貢献しています。