三菱重工グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(経営成績等)の状況に重要な影響を与える可能性があると経営者が認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。
▍主要なリスク
| 外部環境の変化に関するリスク | 知的財産関連の紛争に関するリスク |
| 災害等の発生に関するリスク | サイバーセキュリティ・情報管理に関するリスク |
| 製品・サービス等に関するリスク | 法令等の違反等に関するリスク |
詳細は、有価証券報告書(P18-21)をご参照ください。
当社グループでは、事業遂行上のリスクを抽出・討議する経営管理プロセスを策定し、これに基づいてリスクの一覧化に取り組んでいます。リスク抽出では、今後10年間の事業運営において経営に重要な影響を及ぼしうるリスクを洗い出した上で、そのうち定量化可能なリスクについては、講じている対策の効果も踏まえ、影響額と発生確率を軸にリスクマップに整理しています。また、定量化が難しい定性的なリスクも抽出しているほか、経営陣へのヒアリングを通じて経営陣が重要と考えるリスクを特定・整理しています。当社グループは、各種リスクの類型や性質に応じてリスクを回避・低減するための取り組みを進めるとともに、リスクが顕在化した場合の影響の最小化に努めています。
当社グループは、多くの事業分野でさまざまな新しい取り組みや挑戦をする中で、持続的に成長してきましたが、併せて、大規模な損失も経験してきました。
一方、絶え間なく変化する事業環境の中で、企業が持続的に成長していくためには、既存事業における改善・強化に加え、新分野、新技術および新しい顧客・地域への挑戦も続ける必要があります。かかる挑戦に事業上のリスクを伴うことは当然であり、その軽減能力の高さが企業の業績および成長性を大きく左右することになります。
このような挑戦を次の飛躍につなげるために、過去の経験と反省を踏まえ、「事業リスクマネジメント憲章」を制定し、事業リスクマネジメントを確実に遂行できる仕組みの構築やリスク対応文化の醸成を推進しています。今後も当社グループは、トップマネジメントの戦略判断を支える高度なインテリジェンス体制やプロセスモニタリングの強化を図り、事業伸長へのチャレンジを実行できる「コントロールド・リスク・テイキング」を志向していきます。
事業リスクマネジメントというと、コストや商務条件といった事業プロセスでのリスクが着目されがちですが、過去の損失事案からの学びとして、経営レベルで管理される事業戦略や企業文化を原因としたリスクもマネジメントすべきだと当社グループでは考えています。
リスクマネジメントはガバナンスの一環であり、「制度・プロセス」「企業文化」「人材」という各要素が全部整って初めて機能します。グローバル市場においてより果敢にリスクに挑戦すると同時に、そのリスクをどのようにマネージできるかが企業価値を継続的に増大させるための両輪であり、その意味で、下図(事業リスクマネジメントのマトリックス)のとおり、プロセスからストラテジーまでの幅広いリスクを、実務層から経営層まですべての事業参画者ごとに包括的、網羅的に把握し、コントロールしていくことが非常に大切であると考えています。
▍事業リスクマネジメントのマトリックス
| ストラテジーリスク;事業戦略;(参入・継続・撤退)に係るリスク | カルチャーリスク;企業風土リスク;(社内慣習、体質、歴史、価値観、人事制度) | プロセスリスク;事業遂行;(計画立案・実行)に係るリスク | |
|---|---|---|---|
| トップマネジメント;(経営者) | |||
| ミドルマネジメント;(事業部長・SBU長) | |||
| エグゼキューション;(実務者) |