応に関するインパクト開示を追加します。これにより、当社グループが注力する社会の脱炭素への貢献を示したいと考えています。
直接、間接排出については、5年間の成果として精度と具体性を高めた新たな移行計画(目標を一部変更)に沿って、たゆまぬ生産性の向上と技術革新を進め、2040年度に排出ゼロを目指します。
バリューチェーンでの排出については、引き続き経済合理性やエネルギー安全保障に資する脱炭素化ソリューションの提供を通じてCO2排出増加を抑制するとともに、気候変動に適応する製品、サービスの拡充に努めて社会の要請に応えます。
これらの取り組みとその進捗を適切に開示するため、従来の開示に加えて、直接排出の売上収益当たり炭素強度や、当社グループの事業活動、製品の気候変動へのインパクトを幅広く開示します。
当社グループは、移行計画を精緻化し、開示情報を充実させた「MISSION NET ZERO」を、脱炭素という社会課題を現実的に解決する道筋を示すKPIとし、「ITO」(Innovative Total Optimization)の推進による全体最適と領域拡大を通じ、多様化する脱炭素のニーズに的確に対応していきます。
▍TOPIC
当社グループの事業活動、製品による気候変動へのインパクトの理解を深めていただくことを目的として、新たに独自の開示を追加します。CO2排出量の増減として定量化できる取り組みだけではなく、脱炭素技術開発の推移などの社会的インパクトのある情報を、「削減」「排出」「除去」「適応」のカテゴリーに分けて開示します。なお、内容の性質に鑑み、カテゴリー間や数値同士の控除(ネット計算)は行いません。
▍(Gt-CO2/年)
▍削減インパクト CO2排出量の増加を抑制し、削減した取り組みによる影響
▍適応気候変動によって生じる被害、影響を回避、対応する取り組み
| インパクトカテゴリー | 2025年度実績による開示(例) |
|---|---|
| 削減 | 1. エネルギーの供給側における脱炭素移行技術の社会実装に向けた取り組み; 発電設備の販売、稼働支援による系統電力からの排出抑制(削減); GTCC※1 5百万t-CO2/年; 原子力※2 45百万t-CO2/年; 米国の大型商用GTCCプラントで50%水素混焼に成功(燃焼時排出量22%削減のインパクト); 水素混焼が可能なコージェネレーションシステムを発売; 2. エネルギーの需要側における脱炭素移行技術やエネルギー使用を高効率化する製品の社会実装に向けた取り組み; 製鉄業界の脱炭素に対応し、水素ベース製鉄実証プラント「Hy4Smelt」の建設着工; ライフサイクルコストを大幅に低減できる次世代交通システムAGT※3「Prismo」を市場投入; 3. その他、社会のCO2排出削減に貢献する取り組み; 商工中金との連携により、国内の中堅・中小企業向けにMACカーブを活用した脱炭素化支援を開始 |
| 排出 | 1. 直接排出量※4 104千t-CO2/年; 2. 間接排出量※4 385千t-CO2/年; 3. バリューチェーンにおける排出量※4 55百万t-CO2/年 |
| 除去 | 1. CO2回収・利用・貯蔵技術の開発および社会実装に向けた取り組み; ・稼動中の当社製CO2回収プラントによるCO2回収量※5 4百万t-CO2/年; 英国セメント工場向けCO2回収プラント(0.8百万t-CO2/年)を受注、2029年度に運開予定 |
| 適応 | 1. 当社グループの事業活動のうち、特に気候変動によって生じるさまざまな影響に適応する取り組み; ・欧州で自然冷媒採用の温冷対応ヒートポンプのラインアップを強化; 冷熱技術を応用した「いちご周年栽培システム」を国内大手洋菓子メーカーに納入 |
※1 2025年度に納入したGTCC発電設備について、各設備の想定年間発電×(系統電力の排出係数-GTCC発電の排出係数)で算出 ※2 2015年度以降に当社が再稼働支援した原子力発電設備について、各設備の想定年間発電量×(系統電力の排出係数ー原子力発電排出係数)で算出 ※3 AGT: Automated Guideway Transit ※4 従来開示のScope1、2および3に相当、ただしScope3カテゴリ11はストック法で計算 ※5 1999年以降に納入したCO2回収設備のCO2回収量(一部想定値を含む)