Special Feature ITOの実践
ITO で掲げる全体最適と領域拡大の実現においては、三菱重工グループの強みである「共通基盤」を最大限に活用します。共通基盤とは、設計・製造技術に加え、顧客、人材、サプライチェーン、デジタル・AIなどの経営資源を指します。これらが各事業を支えるとともに、各事業で培われた技術や知見を一般化して共通基盤に還元し、さらに他の事業へ応用します。こうした双方向の循環を通じて、大型・複雑な製品や過酷な使用条件下で精緻な制御を求められる製品など、事業間で共通する課題への対応力を高め、既存事業の競争力強化と新たな事業領域への展開を図っています。
ここでは、共通基盤の中でも、モノづくりの中核を担う技術基盤の具体的な適用事例および今後の展望をご紹介します。
▍全体最適と領域拡大を実現する共通基盤 ▍共通基盤が生み出す製品分野
▍共通基盤
当社グループは、エナジー、防衛・宇宙をはじめ幅広い事業を展開しており、それらの事業活動を通じて多くの技術を蓄積しています。これらの技術や知見を事業横断で活用することで、技術の横通し(他製品・他事業への技術展開)や滲み出し(異分野の技術・製品の組み合わせ)による顧客価値の向上と新事業・新製品の創出を実現しています。
こうした取り組みを支えているのが、シェアードテクノロジー(ST)部門です。ST部門は、燃焼・流体・AI・溶接・組立などの基盤技術の維持・高度化と各事業への展開を担う「シェアードテクノロジー体制」を構築しており、各事業と連携しながら技術課題の解決と新技術の創出を推進しています。また、事業部門の枠を超えた技術情報の共有や人材ネットワークの活用を通じて、技術の横通しや滲み出しを促進しています。